乗り始めてからの全感想
基本的な操作方法と、乗ってみて気づいたこと
- 地面を足で蹴って勢いをつけてから、右手側のスイッチを下に回すように捻ると加速する
- 右手側ハンドル全体を捻るのではなくで、右親指を使ってスイッチを”押し下げる”感じ
- 完全停止状態だとレバーを捻っても動かない
- 車体が重いので、蹴って初速をつけるのにも力が要る
⠀ - ある程度のスピードまで自分で加速するというより、動き出したらすぐ両足を乗せて、アクセルオンにする方が良い
- 両足を横並びにできるほどステップに幅はないし、不安定だからやめた方が良い
- 足を縦に配置することになるが、右足と左足のどっちを前にしても違和感はない
⠀ - スイッチの捻り具合でアクセル開度を調節できるわけではなく、「オン状態」「オフ状態」しか選べないので、微妙なスピードを維持したい場合はオンオフ操作を自分で繰り返すことが必要
原付で言えば、常にフルスロットルみたいな感じ - 自転車と同じで両ハンドルにブレーキがあり、回生ブレーキではなく摩擦で止める普通の物理ブレーキ
右側レバーが前タイヤ、左側レバーが後タイヤを制動する - アクセルオンのまま20km/hを越えると、自動で回生ブレーキが効き始めスピードを抑制
- ただし、下り坂等でアクセルオフにした場合には回生ブレーキはかからず、重力の思う儘に加速
- 下り坂等で20km/hを超えた後にアクセルオンにすると、回生ブレーキが作動し始め、20km/hまで抑制される
- 自転車で登るのが無理なほどのかなりきつい登り坂でも動くが、かなり頑張っている感じで、スピードは早歩きと同じ5~6km/hほど(それでも動くのは凄い)
⠀ - 左手側のハンドルには左右のウインカーとクラクションがあり、レバーではなくボタンになっていて、親指で押して操作する
- 右手側には、アクセルのボタンと、機種によっては「6km/hモード」用のボタンがある
こんな感じです。
こんな景色の中を颯爽と走れて気持ちいいですね。(信号待ちで完全停止後、撮影)
さて、誰もが気になる危険性についてはどうでしょうか。
危ないと思ったポイント
- ハンドルのボタンで加速し、完全停止中はアクセルのスイッチを回しても加速しない
ただし、”本体に人が乗ってないから加速しない”訳ではなく、あくまで”完全停止しているから加速しない”設定なだけ
裏を返すと、機体を手で押しながらスイッチを回すと、足を乗せていなくても加速してしまう
大変危険ゆえ、無意識に回さないよう注意!!
⠀ - 加速は気持ちいいが、最初に思ったのは、「普通に怖い」
- 私は自転車、車の運転ともに苦手意識はないが、キックボードは直感的な怖さを感じた
- 車道を走っている緊張感もそうだが、タイヤが小さいことで、地面の凸凹をかなり拾うのが怖い
- 高重心然り小径のタイヤ然り、割と不安定で、普段から自転車に乗っていても怖く感じるレベル
- 急坂の地面特有の「◉状」の溝でも衝撃がきてハンドルを取られるので、下りでスピードを出すのは自殺行為
てかそのタイプの道路なら降りて通過するべき - 同様に、マンホールや道路の修復跡は避けるべき
- 自転車と比して圧倒的に振動を拾い続けるので、片手を離すなんてもっての外、転んで頭打って死ぬ
- 自転車とは違い、両手を一瞬でも離したら即転倒する
- 走行中のスマホ操作なんて論外(そもそも違法だし)、片手で一瞬髪を直すとかが手を離せる限界
- 乗車しながら段差を乗り越えることや、逆に段差を降りることは絶対にやめた方がいい、減速して地に足をつけてからにしよう
⠀ - 歩行者として電動キックボードに追い越される時、接近音・通過音が全く聞こえなかった
人にぶつかると危ない!みたいな、不注意ゆえのもの以前に、そもそも1人で乗ってても慣れるまでは怖いです。
慣れたら少しは平気になります(そういう時こそ油断してコケるので注意しなきゃいけない)。
電動キックボードという乗り物の、細かな仕様
これは機体によって差があります。細かい説明はこちら
- メーターは瞬間時速表示(少数第1位まで)、ウインカーの点滅表示、4段階のバッテリー残量表示など最低限
- 法的な位置付けは「特定小型原動機付自転車」といい”自転車以上原付未満”のイメージで、ウインカー機能は付いているが、使うべきなのか迷った
- しかし、ウインカーは必ず点灯しなければならない
- ウインカーを点けてみると、カチカチと(静かな交差点なら)周囲に響くクソでかい音が出て、恥ずかしい
- 無意識にクラクションのボタンを押してしまうことがありびっくりする
- ウインカーのつもりでクラクションのボタンを押してしまうこともありびっくりする
- ウインカーはハンドル左右に付いているが、尾灯のところに付いているかは機種により、後ろからの視認性は怪しい
- 前照灯・尾灯の明るさは上々、道路を明るく照らすわけでもないが周囲からの視認性は◎
- 前照灯、リヤランプは常時点灯で、消灯はできない
- サイドミラーが付いてる機体と付いてない機体がある
右後ろを目視するのはそこまで大変でもないが、せめて全機体右側にサイドミラーがあると嬉しい
LUUP視点の、周囲の交通事情
- 出だしの加速は気持ちよく、狭い路地での使い心地は最高だが、法定速度60km/hとかの複数車線の幹線道路では周囲の車の流れに対して遅すぎるので怖い
- 大きい道路の方がスピード出して走りやすいと思いきや、信号、人の飛び出しに気をつけながらの路駐車両の追い越し、すぐ真横を追い抜いていく車で心が疲弊する
- なので実は、信号のなく道幅も狭い路地をスイスイ行った方がめちゃくちゃ気が楽!!
- そもそも自転車でも走りたくないような道は、LUUPで走るともっと怖い
- 前に電動キックボードや自転車の人が走っていると、それについていけばいいだけなので安心する
- 車から見てもやっぱり危険に見えるようで、車は車道の左側には寄り付いてこない
- それゆえ混雑の原因になりうるので、路肩に広い部分があったら一度寄るなどして、左車線の車に追い抜いてもらうような配慮も必要
⠀ - 二段階右折が義務付けられているが、やりたいとは全く思えない(しましょう)
- 原付なら、二段階右折必須の交差点で右折レーンに入ることも容認されている感じが何となくあるが(ダメ)、流石にLUUPで入るのは無理だし、やはり違法
- 右折に限らず、大きな交差点では、素直にキックボードを降りて歩行者として横断歩道を渡った方がいい
持ち物と服装の縛りなど
- 手ぶらか、荷物を持つなら両肩で支えるリュックにするべき
- 斜めがけのバッグは左右に動いたり機体から左右どちらかにはみ出したりして危険
- 手提げ系は危なすぎて論外
- 地図を見られるように、スマホホルダーがハンドル中央すぐ左についている
- これは左右からスマホを挟むタイプで、ネジを回して徐々に挟み込む圧力を強める構造
- なのでスマホの付け外しは面倒臭いものの、バネの弾性で挟み込むタイプと違い、道路からの急な衝撃で一瞬だけ緩む→スマホが外れる、という心配がなく、いい造りだと思う(レンタル自転車でバネタイプはよくある)
- 地面につくほどの長い丈の服装は避ける
- 不安定なぶん、サンダルやハイヒールではバランスを崩しやすく危険
- 荷物かごがないので、軽装の状態でしか利用できない
- コンビニに寄るなどするときはアプリで「一時停車」ボタンを押すことでロックをかけ機体の盗難を回避できるが、もちろん荷物をしまうことはできないので、全て身につけて離れなければならない
- ただし、一時停止中も課金され続けているので、ポートが近いならそこに返却してしまうべき
絶対アカン!禁止行為
LUUPが危険と言われる原因には、走行時の不安定さとは別に、ルールを侵す不届き者の存在が挙げられるでしょう。
- 2人乗り
子供を背負って乗る、などもNGです。 - 飲酒運転
自転車がダメなように、電動キックボードもNG。 - 片手運転
傘さしもダメ、もちろん両手を離すのもダメ。 - 制限速度オーバー
基本的に車道の左側20km/h、走行が許可された一部の歩道6km/hです。 - 走行禁止場所の走行
逆走はもちろん、一部の許可された歩道以外はダメです。降りて手で押しましょう。 - 小回り右折
2段階右折をする必要があります。右折レーンに入ってはいけません。
これらの行為は全て危険運転とみなされ、アウトです。
他にも、危険運転ではないものの禁止されている行為があります。
- “手押しゾーン”での車道走行 (参考: LUUPの手押しゾーン)
交通量が著しく多い道路では、危険なため車道走行が禁じられています。
歩道を6km/hモードで走行するか、降りて手押ししましょう。 - サービスエリア外の走行
アプリの地図で確認できる通り、走っていいエリアが定められています。
このエリアの外に出て走行することは想定されていません。 - 駐車禁止場所への駐車
- イヤホン、ヘッドホンで音楽等を聴きながらの運転
さて、通行可能場所やその他の交通ルール等はこちら↓にまとまっています。
「自転車が逆走できる一方通行路は、LUUPでも逆走可能」など、知らなきゃ迷ってしまうような情報もここからどうぞ。
【追記】6km/hモードの使い方
6km/hモード搭載車にも乗ってきました。
にびたし
正直言って、遅いです。遅すぎて目立つぐらい遅かったです。
歩道を走る自転車に抜かされると屈辱です。
使い方
ハンドル右側の「6km/h」みたいなボタンを押して使います。
真ん中の画面上に何か表示が出るわけじゃなく、ボタンを押して1秒待つとハンドル両側の緑ランプが点滅し出すので、それが6km/hモード作動中という合図です。
にびたし
ボタン押しても反応しないなぁ…と思って連打していると、いつまで経ってもランプの点滅が始まりません(経験者より)。
一度ボタンを押したら、点滅し始めるまでちょっと待ってみてください。
元に戻すには、もう1度ボタンを押して下さい。
ランプが点灯状態に戻ります。